入社5年目にして部長にまで登りつめた。その秘訣は、上司も部下も盛り上げることだ。

部下への接し方は「アメ30%ムチ70%」。間違っている又は勘違いしている所は、きっちりと修正させる。甘えは許さない。しかし、仕事が終わってフリータイムが来ると根布谷は上司と部下の関係を忘れて共に遊ぶ。間近で先輩の人柄を見て、人として惹かれてほしいと思っているのだ。
彼自身、今の上司である営業本部長を尊敬している。なぜなら、人として上司として魅力的だからだ。
ならば「彼と部下の実力が120%発揮されるよう自分が立ち回ろう」と根布谷は語る。

上司をひきたて、部下のモチベーションを上げる。それが、根布谷流だ。

根布谷は商品の付加価値として、人間性を挙げる。
電話やFAXだけの連絡で済ませてしまう営業も多いなか、彼は商品を売り込む際、必ず店舗に出向き、最近の業界情報などを店長とじかに話す。人と人との繋がりは、向かい合って話すことで深まるからだ。
昔かたぎかも知れないが、足でかせぎ、店舗との連帯感を大切にしている。「あなただから買う」と言ってもらえることを目標に、今日も根布谷は店舗に足を運ぶ。

「激戦が続くアダルト業界だが、業界全体での連帯感を持てたら」と根布谷は言う。
どこかのメーカーがものすごい売り上げをたたき出すキラーコンテンツを発表すれば、ショップに訪れる人が増え、他メーカーの商品を目にする機会も増える。ついでに購入してくれる人もいる。結果、業界全体の売り上げが伸びるのだ。ますます規制が厳しくなるこの業界を、みんなで盛り上げていく。それが理想だ。
しかし、その余裕はどこからくるのだろうか。答えは、家族だった。根布谷は娘のことを、ずっとそばで見ていたいという。
そう語る彼はとても優しい目をしていた。大切なものがある。その存在が根布谷の心を暖かくし、仕事にも誠実さを加えている。