最初は素人。でも今は、作品を1本まるごと任されています。

SODクリエイト

SODクリエイト株式会社
VR制作部 アシスタントプロデューサー 猫又よやさん

SOD 社員インタビュー 猫又よやさん
【現在の仕事とプロデューサーの魅力】
Q. 現在の業務内容を教えてください。

VR制作部という部署に所属し、自分の作品ではプロデューサー兼監督としてVR作品を撮っています。
肩書きとしてはアシスタントプロデューサー(AP)ですが、ありがたいことに企画から撮影、パッケージまで、制作の全工程を任せてもらっています。
企画立案、キャスティング、予算申請、台本執筆、ロケ当日のディレクション、パッケージ作成まで──2つのポジションを兼任しているので大変ではありますが、1つの作品を最初から最後まで自分で作り上げていける面白さがあります。
また、自分の作品以外にも、社内の他の監督の企画にプロデューサーとして参加したり、逆に先輩プロデューサーの企画で監督を務めることもあります。


Q. どんな作品を手がけていますか?

部署名の通り、「VR制作部」として主にVR作品を手がけています。
SODには2D作品を扱う複数の部署やレーベルがありますが、VRに関しては、僕が所属するこの部署だけが担当していて、レーベルも「SODVR」のみです。
そのため、VR作品には特定の傾向や方向性があるわけではなく、女優さんの人数やタイプ、ストーリーの内容も毎回異なります。
作品ごとにまったく違うアプローチができるのが、VRならではの面白さだと思っています。


Q. プロデューサーとしての仕事の面白さ・難しさは?

作品に対しての裁量が大きい分、責任も重い──それがこの仕事の面白さでもあり、難しさでもあると感じています。
企画内容、キャスティング、予算など、あらゆる部分に自分の意思やセンスを反映できる反面、結果についてはプロデューサーが責任を持つことになります。
プレッシャーも大きいですし、うまくいかなかったときは落ち込むこともありますが、その分、緊張感や刺激をポジティブに捉えて楽しんで仕事をしています。


Q. 仕事をするうえで大切にしていることは?

「整理整頓」が、仕事をするうえでとても大事だと思っています。
ちなみに1番は「報・連・相」ですが、それは多分いろんな人が言っていると思うので、僕からは割愛します。
整理整頓ができているかどうかで、仕事のスピード、クオリティ、ミスの量など、さまざまな部分に差が出てきます。
たとえばロケの準備で荷物が散らかっていれば、余計なモノを持って行ってしまったり、必要なものを忘れていたり、現場で何がどこにあるか分からなくなってしまう。
PCの中も同じで、ファイルが整理されていないと探すのに時間がかかるし、ミスや連絡漏れの原因にもなります。
一見あたりまえのことですが、仕事の精度を上げるためには本当に大切な要素です。
でも、整理整頓自体はそんなに難しいことではありません。
荷物はひとつにまとめる、メモを取る、やることを書き出す、不要なデータを消す、ファイル名をわかりやすくする、通知を管理する──小さな工夫を積み重ねることで、スムーズで丁寧で、ミスの少ない仕事につながっていくと感じています。


【制作の原点とこだわり】
Q. 映像やコンテンツ制作に興味を持ったきっかけは?

正直、もともと特別に映像に興味があったわけではありません。
ただ、「世間に向けて何かを公開する」という意味で言えば、高校時代に演劇部に入ったことが最初のきっかけだったと思います。
実はその演劇部への入部も、強い希望があったわけではなくて…。
運動が得意ではなかった僕を見て、母が軽いノリで「演劇部とかどう?」と勧めてくれたのが理由です。
もし僕が運動が得意だったり、母が違うことを言っていたら、コンテンツ制作に興味を持つこともなかったかもしれません。


Q. 作品を作る上で苦労したことやこだわった点は?

VR作品は、通常の2D作品と違って特殊な機材や撮影方法を使うため、最初はその環境に適応するのがとても大変でした。
少し体勢やアングルを変えるだけでも機材のセッティングが必要になり、カット割りや時間内に撮影を終わらせることにも苦労しました。
ただ、そうした制約があるからこそ、「どうやってその制約を活かすか」「どう乗り越えるか」を毎回考えながら撮影しています。


Q. どのようにして企画や演出を考えていますか?

まず最初に、どんな理由でもいいので「メインとなるエロのポイント」をひとつ決めます。
それが自分の性癖でも、トレンドでも、たまたま思いついたものでも構いません。
でもその軸がはっきりしていないと、「何がウリなのか分からない作品」になってしまって、どのユーザーにも刺さらなくなると思うんです。
そのポイントが定まったら、そこに合うように設定(5W1H)をあとから肉付けしていく──という順番で考えることが多いです。
もうひとつ意識しているのは、タイトルに“核となるフレーズ”を入れること。
インパクトがあって、キャッチーで、耳に残る言葉があるだけで、ジャケットの印象もグッと良くなるし、ユーザーの記憶にも残りやすくなると思っています。


【成長・キャリアの歩み】
Q. 入社直後はどんな業務をしていましたか?

ADとして先輩のロケに参加し、撮影準備から当日の進行、撮影補助、後片付けまでを担当していました。
掃除やお弁当の準備といった雑用もありましたが、サブカメラを任せてもらったり、撮影素材の選定に関わったりと、作品づくりの重要な部分にも携わる機会がありました。
入社してから現在の部署に異動するまでの約1年間、先輩の演出やディレクションを間近で見られたのは、とても貴重な経験だったと思います。


Q. 映像演出・構成はどのように学びましたか?

僕は映像に関してまったくの未経験で、独学すらしたことがない状態からのスタートでした。
ただ、アニメ・ドラマ・バラエティ・ドキュメンタリー・YouTubeなど、ジャンルを問わずとにかくたくさんの映像作品を観てきたことは、振り返るととても良い勉強だったのかもしれません。
完成度の高い作品を多く観ていたおかげで、自分の作品の編集や演出に“違和感があるかどうか”を直感的に判断する力が少しずつ身についた気がします。
もちろん、直感だけで判断できるほど映像は甘くないですし、これからもっと学ぶべきこともたくさんありますが、「とにかくたくさん観る」ということは、学びの第一歩としてすごく大事だったと思います。


Q. これからのキャリアや挑戦したいことは?

今はVR作品を担当していますが、いつかは2D作品にも挑戦してみたい気持ちがあります。
まだ「どんな作品を撮りたい」「どんな企画をやってみたい」といった具体的なイメージはありませんが、自分のチャレンジとして、仕事の幅を広げていく意味でも、そして会社に貢献するという意味でも、いつか2Dに専念するタイミングをつくれたらと思っています。


【新卒の皆さんへメッセージ】

就活、めちゃくちゃ嫌でした。 あまりに嫌で、就活本をビリビリに破いて部屋の中で燃やしたことがあるくらいです。
だから「就活は楽しいよ」とか「自己分析で本当の自分に出会えるよ」なんて話には、正直、全力で中指を立てたい気持ちでした。
もちろん、心の中で中指を立てても、最終的にはリクルートスーツを着て、髪を黒染めして、7:3にすることになるかもしれません。
でも、心の中まで嘘をつく必要はないと思うんです。
自分が何にムカついてるのか、なぜ拒否反応があるのか、その気持ちをちゃんと掘り下げた先に、自分の譲れない価値観や本音があると思います。
もし、その“本音”をSODなら受け入れてくれそうだと思ったら、ぜひ応募してきてください。
たぶん、思っているより「なんでもアリ」な会社です。入り口は、けっこう広いですよ。


【1日のタイムスケジュール】

    10:00出社 メール確認や返信。その他事務作業。
    11:00ジャケットの制作(写真のセレクトや指示書の制作)
    12:00予算立案・申請
    13:00次回撮影の打ち合わせ
    14:00ランチ
    15:00完成作品のチェック
    17:00企画書制作
    19:00勤務終了


※2025年3月に取材いたしました。

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