SODに新卒社員として入社し、1年ほど経ちました。現在はAD(アシスタントディレクター)としてAV制作の現場を円滑に進行するためのあらゆる準備や、当日の進行補助の業務を行いながら、監督として自身の作品の制作も行っています。監督としての仕事は、作品の企画出し、出演して頂く女優さん/男優さんのキャスティング、台本執筆、撮影当日のディレクション、撮影後の動画編集、作品のジャケットデザインのディレクションまで、作品作りの全てに関わる、幅広い領域を担当します。私はレミレミ・ニューワールドという監督名で活動しているのですが、自分の名前が入った作品が店頭に並んだときや、作品が売れ筋ランキングに入ったとき、友人から「監督した作品、見たよ。良かったよ」と感想を教えてもらったときなどは、やはり嬉しいものです。仕事に対するやりがいを感じる瞬間ですね。
ADとしての仕事をする上では、あらゆることに気を遣うこと、相手が何を求めているのか理解することが常に求められます。AV撮影現場での女優さんのケアはその最たるもので、「今日の撮影はお顔が汚れるかもしれないから、化粧水や乳液を必ず用意しておこう」など、起こりえることを先読みして、準備することを心掛けています。監督として自分の作品を作り上げるときは、企画段階の情報収集を特に大切にしています。私はTwitterなどのSNSが大好きなのですが、SNS上で話題になっていた画像や時事ネタも、新鮮でタイムリーなAV作品を企画する上では非常に参考になります。AVやエロ作品ではない一般映画の何気ないシーンの中にも、「あっなんかこれエロいな」と作品のヒントになるようなエッセンスが沢山落ちています。日常のあらゆる場面からエロのインスピレーションを引き出せるように、常にアンテナを張って情報収集できるように心掛けています。
大学時代は放送研究会に入っていて、生番組のMCを担当したりしていたのですが、映像作品の企画や撮影に関しては、入社するまでほとんど知識がありませんでした。ましてやAVの制作事情に関してはまったく知らなかったのですが、入社してからは一貫してVR作品の制作に携わっており、その分野における撮影のノウハウや、企画立てから実際の作品を作り上げるまでの一連の知識やスキルを、幅広く身に着けることができたと思います。VR作品は通常のAV撮影と異なりカメラが自由に動かせなかったり、カット割りが難しかったりと、作品作りにおける制約がまだまだ多いんです。でもVR作品は日々技術が進歩している分野ですので、今後、技術の発展と共に今はできないこと、難しいことが当たり前のようにできるようになることを想像するとワクワクしますし、楽しみでもありますね。
好奇心旺盛でエロが好きな人。特に「カルチャーとしてのエロ」が好きな人はとても向いている会社だと思います。エロが好きな人にも2種類いると思っていて、前者は「自分が行う行為としてのエロ」が好きな人で、後者は「一歩引いて、客観的な場所からカルチャーとして鑑賞するエロ」が好きな人。後者が特にSODには向いていると思います。エロって本当は面白くて身近なもので、もっとその魅力を広めていきたい、エロというカルチャーを広めていくことで、世の中を変えていきたい、そんな野望を持っている人は、SODという会社にピッタリだと思います。それと、制作の現場は毎日が「文化祭前夜の準備」みたいにバタバタしていて、エネルギーに溢れています。そんな状況をワクワクしながら楽しむことはできる人は、SODで楽しく仕事ができると思います。
SODに入社して良かったなと思うところに、1年目から監督をさせてもらえたこと、ひとつの作品に一気通貫して携われたこと、があると思います。映像制作の知識ゼロの状態から、現場の先輩社員たちにあらゆる業務を教えてもらいながら、作品作りに関するあらゆる知識を若いうちから身に着けることができました。もちろん制作の仕事は楽しいことだけじゃなく、慣れないうちは特に大変な目に沢山逢います。でも、ひとつの作品を作り上げた後の達成感はその分とても大きいです。そんな仕事ができるところが、SODの好きなところですね。それと、社内には本当に色々な経歴を持った人が働いているんです。学歴、職歴、性別、本当に様々です。でも共通しているのは、良い意味で「普通じゃない人、ネジが外れた人」が多いところ。毎日職場に行くのが楽しいです。SODのそんなところも好きなんです。LOVE!
就職活動においても、自分の欲望に忠実になって良いと私は思います。私は就職活動では、広告代理店のコピーライター職も志望していて、実際に数社から内定を頂きましたが、最終的にSODという会社を選びました。自分で考えた企画と、自分の好きなエロというジャンルを組み合わせて作品を作る仕事は、ここでしかできないと考えたからです。広告代理店の内定を蹴ってAV制作会社への就職を選ぶことを両親に告げたときは、当然最初は反対されましたが、一度入ってしまえば周りの人は意外と何も言ってこないものです。友人たちも、みんな応援してくれています。今いる場所は、いわゆる「一般的なレールに乗った人生」からは少し外れた場所かもしれません。でも、自分がやりたい仕事は、ここでこそ出来ると感じています。就活生の皆さんも、自分の欲望に忠実になって、本当にやりたいことを仕事に選ぶ勇気を持って欲しいと思います。