INTERVIEW

「みんなディレクターであれ」
SODが求める挑戦

OVERVIEW

広告代理店での経験を経てSODへ中途入社。現在は社長室長として女優のプロモーションや会社の宣伝広報、新規事業の立ち上げ支援に携わっている。転換期を迎えるSODで宣伝に求められる役割と、新しい挑戦を生み出す会社の考え方を聞きました。

府内成憲

プロモーション部 / 2018年中途入社

宣伝としてSODを世の中へ伝える

お名前と入社年を教えてください。

府内

府内成憲です。2018年に中途入社して、今は8年目です。

前職ではどのような仕事をされていたんですか?

府内

前職は広告代理店です。その前は、スポーツ選手のマネジメントをしている会社にいました。

SODにはどんなきっかけで入社したんですか?

府内

入社したきっかけはSODにイベント部ができると聞いたことです。イベントや宣伝に関わる仕事をやりたいと思って入社しました。

実際に今はどんな仕事をされていますか?

府内

今も宣伝の仕事をしています。

女優と会社、2つの宣伝軸

具体的には何の宣伝を担当しているんですか?

府内

SODの中で「宣伝」と言われるものはいくつかあります。大きく分けると女優さんの広告宣伝と、会社そのものの宣伝広報の2つです。

女優さんに関しては、たとえばデビューした、新しい作品が出た、という情報を世の中に届けること。女優さんのイメージが上がったり、知名度が上がったりするような活動が多いです。

会社の宣伝広報は、女優さんとは直接関係のない領域もあります。たとえば飲食事業が始まりました、コラボしてパチンコ台が出ました、というような、AVの作品そのものとは別の領域の宣伝広報もあります。

女優さんのプロモーションと会社としての広報。その2つの軸があるんですね。

府内

そうですね。その2つの軸で動いています。

社長室で新しい動きを支える

所属部署は、どちらになるんですか?

府内

僕の所属は社長室になります。

社長室長という立場で宣伝業務もしていますし、それ以外にも会社のいろいろなことに関わる宣伝広報を社長室で担っています。

社長室というと仕事内容が少し想像しにくいですが、経営全般に関わるような仕事もあるんですか?

府内

経営そのものの意思決定は役員会や社長たちが行っています。社長室はそこから付随する業務を担うような役割です。

たとえば新しい事業を始めようとなった時、飲食もそうですし、グッズなどもそうですが、最初の0から1を始める段階で社長室が動きます。

その後、なるべくみんながわかるような業務になってきてからスタッフを入れて業務を後押ししていく。それが社長室の役割かなと思います。

社長とはどれくらい話すんですか?

府内

毎日一緒にいます。

普段から近くで接しているんですね。SODの社長はどんな人だと感じていますか?

府内

魂ですね。SODの魂を野本社長がすべて背負っていると、僕個人としては捉えています。シンボルのような存在です。

作品を作っているイメージもあります。

府内

創業オーナーである高橋がなりさんがいて、そのスピリッツを一番色濃く受け継いだのが野本社長だと思っています。

今ある制作物に関しても、チャレンジすべきことや新しいクリエイティブを生み出していくことがあります。創業オーナーから若い子たちに直接伝えていく場面は少ないので、そこを野本社長がしっかり接しながら新しいクリエイティブとSODが紡いできた歴史あるクリエイティブを融合させている。それが今のSODの制作かなと思います。

夢を持って人が入ってくる業界

現在のSODはどんな状況にあると思いますか?

府内

アダルトという業界は新しく入ってくる人たちが夢を持って入ってくる業界だと思っています。

「SODだったらこんなこともできるはず」「あんなこともできるはず」と、夢いっぱいで来てくれる人が多いです。世界に羽ばたいてほしい、もっと面白いグッズを出してほしい、アダルト業界でSODの名前をもっと広めてほしい。いろいろな期待をいただいています。

僕たちとしては若い人たちが考えていることをしっかり受け止めながら会社が成長し、続いていくために若い人たちの意見を取り入れつつ、昔からあるDNAも受け継いで生かしていくことを考えています。

世間的にはアダルトビデオの会社というイメージが強いと思います。ただ、今は事業展開もかなり広いですよね。

府内

今後のSODに関してはまさに過渡期にあると思っています。

新しい制作物を生み出していかなくてはいけない。新しい未来を作っていかなくてはいけない。今年がその転換点になるような時期だと思っています。

これまでのDVDや配信プラットフォームで配信していた作品を軸にした旧来のAVから新しいAVへ。もしくはAVとは呼ばないコンテンツも、今後SODが世の中に出していくことを考えている時期だと思います。

軸はアダルトなんですね。

府内

そうですね。アダルトが軸なのは間違いないです。

ただ、新しいコンテンツに関しても、今ユーザーが求めているものが旧来のAVではない可能性が高い。それに対して、僕たちがどういったものを提供していけるのかを考えている時期です。

推し活的な楽しみ方の広がり

作品の楽しみ方も変わってきていますよね。

府内

販売方法として、これまではDVDをお店で買うスタイルや配信プラットフォームからダウンロードしたり見放題で見たりするスタイルがありました。

でも今はそれとは別に、推し活的なお金の使い方も増えています。お客さんが女優さんの応援になるような作品を買う、グッズを買う。作品がなくても会員として推し活をしていく。そういう楽しみ方が新しく増えていると思います。

そこにSODも目を向けていく必要があります。

作品を見て楽しむだけではなく、人を応援する、推すという方向ですね。

府内

そうですね。旧来の考え方よりも新しい考え方をどんどん取り入れていく必要があります。会社の中のスタッフも新しい考え方に軸を移していく時期です。

それを踏まえると、新しい人たちの力が必要です。新卒の人たちにも中途の人たちにも、より多く入ってきてもらって、活躍していただきたいと思っています。

新しい文化を提供していく会社

府内さん自身は、なぜ今SODにいるのだと思いますか?

府内

SODは単なるアダルトメーカーではなく、新しい文化を提供していく会社だと思っています。

新しいビジネス、新しいクリエイティブをどんどん世の中に出していく会社であることに、僕自身も期待しています。その一端を担うために新しいものを提案し、進めていきたいと思って仕事をしています。

中途入社者向けの質問として、SODに入る前の経験が生きたエピソードはありますか?

府内

広告の仕事を前職でやっていた時にはテレビを制作したり、CMを作ったり、大掛かりな何万人規模のイベントをプランニングしたりしていました。

その経験は今の会社でも役立っています。イベント事業を進める時や、大きなイベントを行う時、新しい宣伝のやり方を考える時、テレビ番組に関わる時など、自分のスキルを役立てることができていると思います。

宣伝の仕事ではどんな人が求められますか?

府内

宣伝部署に関しては女優さんの魅力を引き出し、女優さんとユーザーが求めるところの共通点を見つけて、より魅力的にしていく作業があります。

そのため、宣伝部署に入ってくる人にはコミュニケーション能力の高さが一番求められます。

制作部署はクリエイティブを磨いていく職人気質な面があります。もちろん制作部門もコミュニケーション能力は必要ですが、宣伝部署はより幅広い人たちとコミュニケーションを取りながら女優さんとも関係性を築き、信頼関係を築いていくことが求められます。

女優さんに一人の人間として向き合う

AV制作会社の宣伝というと作ったものをどんどん売る仕事というイメージを持つ人もいるかもしれません。

府内

僕たちのビジネスでは女優さんがあってすべてが成り立つところがあります。

たとえばテレビ番組なら出演者はたくさんいる中の一人で、その人のために局が何かをしてあげようと考えることは少ないかもしれません。

でもSODでは女優さん一人に対して、自分たちも一人の人間として向き合います。

この人のために何ができるのか。その人に合わせて自分たちのクリエイティブを考えていく。そういう、会社と女優さんとの向き合い方があります。

利益より先にクリエイティブを見る

とにかく売れるようにする、というだけではないんですね。

府内

創業オーナーの考え方としては儲けを考えて仕事を作っていくのは、自分のスタイルではないというものがあります。

企業であれば利益を追求するのは当たり前です。利益が出ない仕事をやるのではなく、利益を目指して仕事を進める。基本的には会社は売上や利益で大きくなっていくものです。

ただ、SODに関してはそこが第一優先ではありません。

新しいクリエイティブ、新しいユーザーに向けて5年先にやるべきことをやっていく。マジックミラー号もそうですし、全裸シリーズもそうです。今はユーザーにとって当たり前ではないけれど、何年かしたら当たり前になるのではないか。そういう先を見越したクリエイティブが、SODでは大事にされています。

「みんなの先を行け」ということです。

もう一つ、逆を行くという考え方もあるんですね。

府内

はい。「みんなの逆を行け」ということもあります。

たとえば飲食事業が始まった時もそうです。コロナ禍で歌舞伎町のお店がどんどん潰れていき、外出も自粛しなければいけない時期がありました。飲食店に行く人の足が遠のいていた時に、逆に、感染対策などを万全にして人がいなくなった歌舞伎町に進出しようとしたんです。普通の人の逆を行く発想で、お店を出していきました。

AVそのものも、みんながやりたくない、関わりたくないと思っているからこそ、そこに行こうという発想が原点にあります。飲食事業やこれからの作品づくり、事業に関してもそういった視点は重く捉えて進めています。

世界へ届く可能性を広げたい

これからSODにどう関わっていきたいですか?

府内

宣伝や新しい事業にはもっともっと可能性があると思っています。

世界に広がるかもしれない。もしくは今の日本国内でもまだ届いていない人たちに、より身近に感じてもらえるものを届けられるかもしれない。

そこに自分の力が役立てられるのであれば、やっていきたいと考えています。

みんなディレクターであれ

採用サイトとして、新しく入ってくる人に伝えたいことはありますか?

府内

ちょうど昨日まで社員研修があり、創業オーナーと接する機会がありました。創業者の話を3時間近く聞く時間があって、そこに新卒や中途入社1年目の人たちもいました。

その中で創業者が新しい人たちに向けて話していたのは「言われたことを進めていく作業者には絶対になるな」ということです。

もちろん、日々の仕事をこなすことは必要です。ただ、それだけではなく、自分から新しいものを考えて実践していくこと。SODはとにかくクリエイティブが大事でディレクターの会社なんだということを強く話していました。

「うちの会社は、みんなディレクターなんだ」と。

自分の力で新しい作品を作ってやる、新しいものを世の中に出してやる。そういう意気込みを持った人に、より多く集まってほしいという話でした。

ディレクターを目指す意識が大事なんですね。

府内

そうですね。自分がどんなエロを、どんな楽しんでもらえるものを世の中に提示できるのか。とにかく新しいものに挑戦していくことが大事です。

失敗は恐れるな、むしろ失敗したからこそ新しいものが作れるんだ、という考え方です。

創業オーナー自身も壮大に失敗したことがずっとあります。何千万円もかけて制作して「この作品は世の中に受け入れてもらえる」と考えて作ったものが、壮大にこけたこともあります。

ただ、それは創業オーナーにとって自慢話なんです。自分の戦歴なんだと。

壮大に失敗して「これはダメだったんだ」とわかる。一方でマジックミラー号や全裸シリーズのように受け入れられたものもある。たくさん新しいものを生み出した結果、残ったのが今あるシリーズであり、その影には10倍の失敗したものがあります。

成功を一つ残すためには、たくさんのトライアルをしておく必要があるということです。

新しい挑戦で生き残ってきた会社

企画はもうやり尽くしているのではないかと思うこともあります。

府内

従来のAVに関してはかなり飽和していると思います。だいぶやり尽くしているところはあります。

でも、これからの時代の新しい領域には、まだ可能性があります。ユーザーが旧来のAVに飽きている。AVを見ることが日常の習慣として出来上がっている。だからこそ、そこではない新しいニーズが、もう一つあるのではないかと思っています。

新しいスタイルのコンテンツづくり、ファンに向けたコンテンツづくりには新しいクリエイティブや新しいトライアルが無限にあると思っています。

そこに新しい人たちがどんどんチャレンジしていく。自分のやりたいことが何なのか、それを実現するために会社の人たちを動かすには何をすべきなのか。それを今やっていくべきだと思います。

SODが30年続いてきた理由は、どこにあると思いますか?

府内

SODは今年で30周年を迎えました。

AVがたくさん売れていた時代にはSODより大きなメーカーがたくさんあったはずです。SODも新興メーカーとして、もっと大きな会社がたくさんある中で競争に挑んでいました。

それでも他の会社が続かなかった中でSODが続いてきた理由は、新しいことにトライする姿勢を崩さなかったからだと思います。

この先20年続いていく、生き残っていくためにも、また新しいことをしっかり進めなければいけません。その大きな転換点が、今まさに来ていると思います。

昔はAVを見るためにレンタル店に行き、毎週欠かさず何本も借りる人たちがたくさんいました。その時代にSODは2,980円でDVDを買える、という新しい転換を図りました。

当時は1本1万円以上で売られているDVDもあり、ユーザーにとっては買うよりレンタルで見るのが主流でした。その中で自分たちの作品を販売で売ってみようという新しいトライアルをした。

それをユーザーに受け入れていただくことができた転換点があり、今のSODのポジションにつながっています。

配信への転換点もありました。そして今、また新しい転換点が来ています。

SODがさらに巻き返していくためにも、今こそ新しいチャレンジをするべきだと思っています。

今年は重要な年なんですね。

府内

そうです。今年が一番重要です。

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