INTERVIEW

「熱狂できる環境を作りたい」
SOD営業が見てきた12年

OVERVIEW

大学の説明会で偶然SODを知り、新卒で入社して12年。現在はDVD営業として、店舗への提案や売れるための施策づくりに取り組んでいる。12年で見てきた会社や業界の変化や仕事の面白さを聞きました。

町中華なおみ

営業部 / 2015年新卒入社

DVD営業として作品を届ける

お名前と入社年を教えてください。

町中華

入社年は2015年です。名前は町中華が大好きなので、町中華なおみと申します。

現在の仕事内容を教えてください。

町中華

仕事内容は営業です。DVDの営業を担当しています。

DVDは、今どこで買えるんですか?

町中華

秋葉原でも買えますし、全国にDVDショップさんがあるのでそちらで買うことができます。

今はどれくらい売れればヒットという感覚なんですか?

町中華

本当にDVDだったら新作で500本売れたらすごく売れているという時代ですね。

変わってきたDVD市場

この業界は長いんですか?

町中華

営業になってからは今年で4年目くらいです。

昔との違いは感じますか?

町中華

昔を直接知っているわけではないんですけど聞くところによると、本当に今の10倍くらい売れていた時代もあったようです。

そういう中で、DVDを売る部署になった時はどう思いましたか?

町中華

率直に言うと、最初は「いけてはないな」と思いました。自分自身、DVDを買ったことがなかったので。

過去にレンタルしたことはあったんですけど、特にアダルトDVDを買ったことはありませんでした。だから、本当にDVDを買う人がいるのかな、というところからのスタートでした。

でも、実際には売れているんですね。

町中華

思った以上に売れています。

1作品が1か月で500枚売れたら売れているという感覚ですが、うちだけでも毎月200〜250本くらいの新作を出しています。500本売れるタイトルは本当にわずかですが、あります。
それに、新作だけではなく過去作もあるので、毎月それなりの枚数は売れていると思います。

企画営業として売り方を考える

仕事としては販売店によく行くんですか?

町中華

販売店さんは全国に散らばっているので行くことももちろんあります。

ただ、足で稼ぐというよりは売れるための施策を考えたり、店舗さんに提案したりする、企画営業的な色合いが今は強いと思います。

最近、これはいい施策だったなと思うものはありますか?

町中華

最近でいうと、売れ筋の女優さんがいろいろなメーカーさんの作品に出ているので、それを一つに集めて、その女優さんをフィーチャーしたコーナーを作る施策を進めています。

女優さんの応援コーナーのような形です。最初はアイデアから始まった施策なのですが、今は70店舗くらいで実施する方向で動いています。ちょうど今週から始まるので結果が楽しみです。

営業をしてみて、やれることは結構たくさんあるなと感じています。

大学説明会で知ったSOD

2015年入社ということは12年目ですよね。当時のことは覚えていますか?

町中華

覚えています。新卒で入社しました。

入社のきっかけは何だったんですか?

町中華

いくつか理由があります。
まず、自分が通っていた大学にSODが会社説明会をしに来たんです。キャンパスの新卒採用のブースのようなところに出ていて、そこで初めて会社を知りました。

それまでSODのことは知らなかったんですか?

町中華

全く知らなかったです。聞いたこともなかったですし、興味も全くありませんでした。

アダルトビデオは見たことがありましたか?

町中華

見たことはありました。ただ、取り立てて盛り上がったり強い気持ちを持って接したりしたことはありませんでした。

そこから、どうして興味を持ったんですか?

町中華

当時、大学のOGの方が採用担当のような形で来られていました。サークルの10個くらい上の先輩だったので親近感が湧いたんです。そこで会社名を知って興味を持ちました。

あとは、オーナーの高橋がなりさんが『マネーの虎』という番組に出演していて、それを見て面白そうだなと思いました。

就職活動では早い時期から受けていたんですか?

町中華

春から受けていたわけではなく、本当に終わりの方でした。秋とか冬くらいで、当時はもうほとんどみんな就活が終わっている時期だったんですが、まだエントリーできたので応募しました。

同期はいましたか?

町中華

20人弱いました。

激動だった12年間

12年経って振り返ると、どんな時間でしたか?

町中華

自分の中では結構激動の12年だったと思います。

会社としてもいろいろありました。社長も「今までを変えていく」というようなことを言っているのですが、それが自分としても実感としてあります。入社時と今では全然違うことがたくさんあります。

毎年何かしら変化がある感じです。12年前と今では自分も会社も、言っていることが全然違うなと思います。

入ってよかったと思いますか?

町中華

この会社しか知らないので、他の会社と比べることはできません。ただ、他の会社に入った同期や大学の同期と話していると、一般の会社では得られない経験をさせてもらっているなとは思います。

知らなかった世界を知ることができた

たとえばどんな経験ですか?

町中華

女優さんと一緒にサイン会でいろいろな地方を巡ったり、アダルトエキスポに出展する時にお手伝いしたりもしました。

女優さんと直接関われるということだけではなく、自分が通ってこなかった世界を見せてもらえる、という感覚があります。

DVDショップも自分が全く知らなかった分野でした。でも、そこには買う人もいれば、売る人もいます。そういう世界を知ることができたのは、この会社にいたからだと思います。いなかったら、確実に経験できなかったことだと思います。

思い出深い女優さんとの仕事

好きな女優さんや思い入れのある女優さんはいますか?

町中華

よく聞かれるんですけど、全員推しです。もちろん、全員かわいいです。

その中で思い出深いという意味では、引退してしまいましたが矢埜愛茉ちゃんです。

2年くらい前にデビューした女優さんで、そのデビューの時にプロモーションや全国の店舗を巡るような仕事を一緒にしました。デビューのタイミングでいろいろな店舗を一緒に回ったので、推しというより思い出深い女優さんですね。

売れる理由を考えて楽しむ

アダルトコンテンツに対して耐性がついて楽しめなくなるようなことはありますか? 作品としては楽しめますか?

町中華

自分はそもそも楽しみ方がわかっていないというか、純粋なAVユーザーではないんです。

今DVDを買う人は本当にAVが好きな人だと思っています。配信よりもDVDという形や映像への思いが強い人が残っている。そういう人たちの見方からすると自分の見方はすごくライトだと思います。

仕事として見る感覚が強いんですね。

町中華

売れている作品については自社でも他社でも「どういう部分が売れているんだろう」と考えながら見ています。

内容そのものを楽しむというより、売れる理由を考えて見ている感じです。売れていない作品も同じように見ています。エロいもの、興奮するものとして見ることは、ほとんどないです。

どちらかというと、売れるものとして見ているんですね。

町中華

そうですね。自分たちが提供したものが出張先のホテルで見られた時などは面白いなと思います。その作品を見ながら、いろいろ考えています。

意外と自分たちの作品はいろいろなところで見られるんです。Xなどでも自分たちの作品がアフィリエイトで流れてきたりすると「頑張ってるな」と思います。いろいろな人が関わっているので、そう感じますね。

業界を引っ張る存在を待っている

今後、業界はどうなっていくと思いますか?

町中華

DVDはもちろん減っていくと思います。ただ、店舗は残るところは残るでしょうし、もっと「体験」のようなものが大事になってくると思います。

イベントは今後もあり続けるでしょうし、DVDのような形はなくなるかもしれません。でも人との触れ合いや、体験するものはなくならないと思っています。

何かしら形を変えてSODのコンテンツや体験のようなものは残っていくのではないかと思います。

これからの業界に期待していることはありますか?

町中華

昔は加藤鷹さんやしみけんさんのような、業界のスターみたいな人がいたと思うんです。業界を代表するような人が、今はあまりいないなと感じています。

そういう人がいつ出てくるのかな、という思いはあります。できればSODの中から出てきてほしいです。コンテンツを作る人たちの中から、そういう存在が出てきたらいいなと思います。

そういう人が、ある意味で救世主のような存在になるのかもしれないと思っています。

もっと熱狂が生まれる業界へ

自分自身は、これからどうしていきたいですか?

町中華

今はいろいろな意味で過渡期なので、まずはその流れに振り落とされないようにしたいです。

それだけではなく、アダルトというものや、ソフト・オン・デマンドという会社が来た時に、女子も男子も関係なく、今以上に「おおっ」と思ってもらえるような環境や状態になっていけばいいなと思います。

そう思うきっかけはありますか?

町中華

新卒1年目くらいの時に大学の学園祭に女優さんを連れて行ってSODと大学の出し物のような企画をやったことがありました。その時、男性の学生たちがものすごく盛り上がって、チケットも完売したんです。

ああいう熱狂は今は以前ほどないように感じます。若い人たちが、もっとこの会社や業界に対して盛り上がれる、熱狂できるような環境を作りたいです。

中にいても、盛り上がりが少なくなっていると感じますか?

町中華

中にいてもそう思います。興味がなくなってきているなと感じます。今は良い意味でも悪い意味でも一般化していると思います。

AV女優という肩書きにも以前ほど大きな違和感は持たれていないかもしれません。女優さんもYouTubeを始めたり、表に出る機会が増えたりして、特別感が薄れてきているのかもしれないです。

具体的に何をすればいいかはまだわからないですが、変えていきたいと思っています。

後悔しないように言葉にする

今後も続けていきたいですか?

町中華

辞めるか辞めないかは毎年あえて考えるようにしています。辞めたいというより、自分がこの会社にとって意味のあることをできているのかを自分の中で考えるようにしています。

今年何もできなかった、会社に何もメリットを残せなかったと思った時は自分から身を引こうと思っています。

ただ、今はまだ希望の光があるというか。ずっとこの会社にいてやるぞと思いすぎると、逆に自分にとって良くないとも思っています。

だからこそ、思ったことや感じたことは肩書きや役職を気にせずに口に出していきたいです。毎年、後悔のないようにしたいと思っています。

数字で結果が見える面白さと厳しさ

仕事の面白さを伝えるならどんなところだと思いますか?

町中華

楽しい業界ではあるんですが、厳しい業界だとも思います。

やっぱり売れることが正義だと思うんです。他の業界よりも商品が売れたか売れないかがすごくわかりやすい業界だと思います。

毎月250本くらいのタイトルが出ていて、その全部の売上がわかります。制作の人たちに関しては自分が作ったものが何本売れたのか、いくらになったのかが毎回評価されます。

視聴率などよりも、もっとわかりやすい数字で出てくる。僕はそれがすごく面白いと思いますし、同時にすごく厳しいとも思います。

売れていたら評価されるし、売れていなかったら評価されない。そういうわかりやすい会社だと思います。

ディレクターをやりたいと思ったことはありますか?

町中華

新卒の最初の頃は思っていたかもしれません。でも、今はもう違います。

ありがとうございました。

町中華

ありがとうございました。

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